令和7年(2025年)12月定例愛知県議会にて、一般質問の機会をいただき登壇いたしました。
今回の質問のテーマは、私たちの暮らす弥富市・海部地域にとって、まさに**「生命線」とも言える「農業水利施設(排水機場など)」の防災・減災対策**についてです。
近年、激甚化する豪雨災害や、将来予測される巨大地震からどのように地域を守り抜くのか。県当局に対し、具体的な今後の方針を問い質しました。そのポイントを解説します。
1. なぜ今、「排水機場」の対策が急務なのか?
私の地元である弥富市を含む海部地域は、広大な海抜ゼロメートル地帯です。 昭和34年の伊勢湾台風では、長期間にわたる浸水被害に見舞われました。この教訓から、私たちの地域では「農業用排水機場(ポンプ場)」を事前に稼働させ、水位を下げておくことで水害を防いできました。
しかし現在、以下の2つの大きな課題に直面しています。
- 施設の老朽化: 地域の安全を支える排水機場の多くが、設置から30年以上経過し、能力低下が懸念されています。
- 災害の激甚化: 線状降水帯や大型台風など、想定を超える気象災害が頻発しています。
「いざという時にポンプが動かない」という事態は絶対に避けなければなりません。
2. 国の「新しい強靱化計画」をどう活用するか
これまで国が進めてきた「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」は今年度で終了します。 これに続き、国は2026年度(令和8年度)から2030年度までの新たな「中期計画」(概ね20兆円規模)を策定しました。
そこで私は、**「この国の新しい計画に基づき、愛知県として農業水利施設の対策をどう進めていくのか」**を強く尋ねました。 国の予算をしっかりと獲得し、私たちの地域のインフラ更新につなげなければならないからです。
3. 愛知県からの回答「対策を強力に推進する」
私の質問に対し、県当局からは非常に前向きな答弁が得られました。
【県の回答要旨】
- 国の「実施中期計画」に基づき、有利な財源を最大限活用する。
- 基幹的な農業水利施設(排水機場や排水路)の更新・長寿命化対策を計画的に進める。
- 大規模地震に備えた耐震対策を加速させる。
- 県内の「防災重点農業用ため池」101箇所についても、2030年度までの計画で防災工事を進める。
これにより、老朽化した排水機場のリニューアルや耐震化が、国の予算を使って着実に進められる言質を得ることができました。
まとめ:皆様の安心・安全のために
今回の質問を通じて、今後5年〜10年を見据えた地域の防災対策の道筋を確認することができました。 排水機場は普段あまり目立たない施設ですが、海抜ゼロメートル地帯の私たちにとっては、命と財産を守るための「要(かなめ)」です。
今後も、計画が着実に実行されるよう、県議会を通じてしっかりとチェックし、地域の安心・安全のために全力を尽くしてまいります。